福島民友ニュース/元日本兵の日章旗、終戦から76年... 米国からいわきの親族に返還(Japanese Newspaper featured flag return in Fukushima)
2021-10-21
福島民友ニュース/元日本兵の日...

米国人男性が所有していた日章旗が、太平洋戦争中に戦死したいわき市の元日本兵、青木常雄さんのものと分かった。同市の植田地区遺族会が17日、植田八幡神社で返還式を行った。青木さんのおいに当たる同市の青木聖一さん(64)が日章旗を受け取った。

同遺族会によると、常雄さんは1944(昭和19)年2月にマーシャル諸島のブラウン島で、22歳で戦死したという。日章旗は、米ノースカロライナ州在住の男性が所有していた。男性が遺族への返還を希望し、同国の返還仲介団体を通じて遺族を捜した。同遺族会などの調査を経て、常雄さんの親族である聖一さんにたどり着いた。

返還式では、同遺族会の鳴沢勝彦会長が聖一さんに日章旗を手渡した。聖一さんは「終戦から76年経って(日章旗が)戻ってきたことに驚いている」と話した。鳴沢会長は「日章旗の返還は(同遺族会で)初めての経験。返還できて安心した」と安堵(あんど)した様子だった。

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