佐藤正雄さま 日章旗返還のご報告: Returning Flags. Restoring Families. Building Peace.
2026-01-24
佐藤正雄さまの寄せ書き日の丸を...

佐藤正雄さまの寄せ書き日の丸を受領されたご遺族三姉妹佐藤のり子さま、大森豊子さま、矢吹富士子さまと関係者の皆さま

昨年9月からのご縁でお世話にな...

昨年9月からのご縁でお世話になった福島県遺族会理事の澤原善男さま

石川県遺族会会長の吉田利昭さま...

石川県遺族会会長の吉田利昭さま

石川町長の首藤剛太郎さま...

石川町長の首藤剛太郎さま

日本遺族会副会長 兼 福島県遺族会会長の安齋満さま...

日本遺族会副会長 兼 福島県遺族会会長の安齋満さま

日の丸に書かれた署名やメッセー...

日の丸に書かれた署名やメッセージを読んで当時に思いを馳せている参列者たち

佐藤正雄さま 日章旗返還のご報告: Returning Fl...

— 80年の時をこえて、想いが家族のもとへ —
 
2024年1月21日(水)午前10時、福島県石川町役場にて
石川町遺族会会長、石川町長、福島県遺族会会長兼日本遺族会副会長をはじめ、多くの関係者の皆さまに温かく見守られる中、昭和19年8月5日、テニアン島にて戦没された旧日本兵・佐藤正雄さまのご遺族である三姉妹へ、OBON Society 共同代表 ジーク敬子より、寄せ書きの日章旗が無事に手渡されました。
 
今回返還された日章旗は、OBONの本拠地・米国オレゴン州在住のキャシー・パックさんによって託されたものです。
北朝鮮出身の父と米国人の母のもとで育ったキャシーさんは、コロンビア川海事博物館を訪れた際、偶然OBONの常設展示を目にし、「寄せ書き日の丸」が持つ意味と背景に深く心を打たれました。
 
その後、まったくの偶然から遺品整理セールで一枚の日章旗と出会い、
「これは、必ず日本のご家族のもとへ返されるべきものだ」
という強い想いから旗を購入し、OBONへと託してくださいました。
 
ご遺族が特定され、返還が実現することをお伝えした際、キャシーさんからは、ご遺族への心のこもった手紙と一枚の写真が添えられていました。その想いもまた、旗とともに日本へ届けられました。
 
今回、敬子の帰国が急きょ決定したにもかかわらず、短期間の準備期間の中で、多くの関係者の皆さまが一丸となり、心のこもった返還式を執り行うことができました。
 
佐藤正雄さまのご子息(84歳)はご高齢のためご出席は叶いませんでしたが、三姉妹は、
「父は、旗が戻ることを本当に喜んでいました」
と語ってくださいました。
 
また、祖母さまは生涯、夫の戦死を信じきれず、
「いつか必ず帰ってくる」
と、亡くなられるその日まで、お孫さんたちに語り続けていたそうです。
 
さらに、返還式の翌日が祖母さまの命日であったことから、
「このタイミングで旗が戻ってきたのは、きっと祖父の強い想いが導いたのだと思います」
と語られた言葉が、参列者一同の心に深く残りました。
 
会場設営、式次第の作成、資料収集に至るまで、多方面にわたり多くの皆さまにご尽力いただきましたこと、心より感謝申し上げます。
特に、海軍所属であった佐藤正雄さまの戦歴については、通常であれば厚生労働省経由で約6か月を要するところを、わずか約1週間という異例の速さでご手配いただき、返還式前日に情報が届いたことで、式次第にも反映することができました。関係者の皆さまからも大きな喜びの声が寄せられました。
 
一枚の旗の返還を通じて、80年以上の時をこえ、日米という国境だけでなく、北朝鮮の父と米国人の母のもとで育った提供者の人生背景をも越えて、「家族を想う気持ちは、国や文化を超えて共通である」
ということを、改めて深く感じさせられる返還となりました。
 
この度、ご尽力、ご協力をいただきました全ての皆さまへ心より感謝申し上げます。